『リパの庭づくり』(のら書店)いよいよ刊行です✨
スロバキアに住んでいた頃、ミルカというスロバキア人のルームメイトがいました。私にスロバキア語を教えてくれた友人で、未だに毎日のように連絡をとりあっています。
ミルカはイラストレーターで、今芸術高校の先生をしながら庭師をしており、
お部屋は緑でいっぱい。私も植物が大好きなので、庭師の仕事の様子を聞いていると、
ツタは髪をカットするように切ってあげるとか、花にこうしてあげると元気になるとか、草ぬきについてなど、おしえてくれました。
草は全部とってしまうと、虫たちが食べるのは、育てている園芸植物だけになってしまい、殺虫剤で退治するという悪循環になる。でも草を少しのこしておくと、虫たちは下にあるやわらかい草をたべ、おやすみもでき、人も幼虫や虫をむやみに殺さずにすむということ。
この虫を食べに、てんとう虫やカマキリやハチ、カエルがやってきて、、ミツバチが受粉を促して、、鳥が花の実を運んで、、。
いろんな生き物がいる庭は、とても健康的に、美しく育っていきます。
『カティとつくりかけの家』(ポプラ社)でも、虫の家を作ってやると、そこにいろんな虫が棲むことで、生態系が整い、植物が健康になっていくという話がでてきますが、
そういった、スロバキアやチェコの、自然の力を活かした考えに以前から興味があり、今回のお話へとつながっていきました。
今、時期的に長くひきこもって、庭仕事をする人も増えていることと思います。
人とも自由に会えなくて、ふと寂しくなったりするかもしれませんが、
小さな庭から、地球規模でみんな繋がって、巡り、生きているんだという事を描きたくて、
この『庭師のリパ』(のら書店)を作りました。
今いろんな悲しいニュースや先の見えない世の中で、読んでくれる人の心に小さな幸せが届ければと願っています。
この本は絵童話で、47ページ、フルカラーのシルクスクリーンという版画で作っています。のら書店さんが技法について、詳しくまとめてくださったので、
ぜひあわせてご覧ください。
🍀→のら書店さんの記事
🍀→リパの絵づくり・シルクスクリーン技法についてはこちら
🌸→朝日新聞の『好書好実』さんでインタビュー記事を掲載してくださっています。
この薄さの本の中に、早春から夏にかけて変わっていく花々を描いています。
(本の制作にあたっては、おばあさんの庭にどんな植物を植えるかなど、京都のまつおえんげいさんに、最初に相談にのって頂きました。)
心を閉ざしてしまった庭好きのおばあさんに、主人公の腕のいい庭師のリパが、庭を通してまるで魔法のように全てをうつくしく変えていきます。
皆さまにお手に取って読んで頂けるのを楽しみにしています。
ぜひぜひ、お近くの本屋にお問い合わせくださいませ〜。
amazonでも予約受付中! 『リパの庭づくり』のら書店 |
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