10/17/2023
新刊『リパとみつばちの庭』11月15日発売予定
1/22/2023
新刊『ふたごのたまごとうさぎたち』刊行
11/23/2022
クレクス先生のふしぎな学校 小学館世界J文学館 発売!
『小学館世界J文学館』 小学館 |
10/28/2022
『リパの庭づくり』全国書店にて発売
『リパの庭づくり』(のら書店)いよいよ刊行です✨
スロバキアに住んでいた頃、ミルカというスロバキア人のルームメイトがいました。私にスロバキア語を教えてくれた友人で、未だに毎日のように連絡をとりあっています。
ミルカはイラストレーターで、今芸術高校の先生をしながら庭師をしており、
お部屋は緑でいっぱい。私も植物が大好きなので、庭師の仕事の様子を聞いていると、
ツタは髪をカットするように切ってあげるとか、花にこうしてあげると元気になるとか、草ぬきについてなど、おしえてくれました。
草は全部とってしまうと、虫たちが食べるのは、育てている園芸植物だけになってしまい、殺虫剤で退治するという悪循環になる。でも草を少しのこしておくと、虫たちは下にあるやわらかい草をたべ、おやすみもでき、人も幼虫や虫をむやみに殺さずにすむということ。
この虫を食べに、てんとう虫やカマキリやハチ、カエルがやってきて、、ミツバチが受粉を促して、、鳥が花の実を運んで、、。
いろんな生き物がいる庭は、とても健康的に、美しく育っていきます。
『カティとつくりかけの家』(ポプラ社)でも、虫の家を作ってやると、そこにいろんな虫が棲むことで、生態系が整い、植物が健康になっていくという話がでてきますが、
そういった、スロバキアやチェコの、自然の力を活かした考えに以前から興味があり、今回のお話へとつながっていきました。
今、時期的に長くひきこもって、庭仕事をする人も増えていることと思います。
人とも自由に会えなくて、ふと寂しくなったりするかもしれませんが、
小さな庭から、地球規模でみんな繋がって、巡り、生きているんだという事を描きたくて、
この『庭師のリパ』(のら書店)を作りました。
今いろんな悲しいニュースや先の見えない世の中で、読んでくれる人の心に小さな幸せが届ければと願っています。
この本は絵童話で、47ページ、フルカラーのシルクスクリーンという版画で作っています。のら書店さんが技法について、詳しくまとめてくださったので、
ぜひあわせてご覧ください。
🍀→のら書店さんの記事
🍀→リパの絵づくり・シルクスクリーン技法についてはこちら
🌸→朝日新聞の『好書好実』さんでインタビュー記事を掲載してくださっています。
この薄さの本の中に、早春から夏にかけて変わっていく花々を描いています。
(本の制作にあたっては、おばあさんの庭にどんな植物を植えるかなど、京都のまつおえんげいさんに、最初に相談にのって頂きました。)
心を閉ざしてしまった庭好きのおばあさんに、主人公の腕のいい庭師のリパが、庭を通してまるで魔法のように全てをうつくしく変えていきます。
皆さまにお手に取って読んで頂けるのを楽しみにしています。
ぜひぜひ、お近くの本屋にお問い合わせくださいませ〜。
amazonでも予約受付中! 『リパの庭づくり』のら書店 |
10/10/2022
『リパの庭づくり』到着✨
10/05/2022
『リパの庭づくり』先行販売とプチサイン会
9/02/2022
『リパの庭づくり』初稿が届きました🌱
10/18/2021
新刊『カティとつくりかけの家』のおしらせ
9/05/2021
いよいよ完成にむけて...!
11/28/2020
おるすばんのぼうけん
7/11/2020
児童書『マギオ・ムジーク』7月12日発売!
Story is so fantastic! Text by Japanese famous author, Hiroyuki Niki. The spectacular wold of the magical music.
この度、挿絵を手掛けた新刊『マギオ・ムジーク』(JULA出版局・フレーベル館)が手元に届きました。シルクスクリーンも好きですが、銅版画はまた格別の楽しさがあります。
6/21/2020
新刊「マギオ・ムジーク」7月発売!予約受付中
5/27/2019
『犬からみた人類史』
「犬からみた人類史」勉誠出版
4,180円
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5/27/2018
『スロバキアのともだち はなとゆろ・おるすばんのぼうけん』出版
『スロバキアのともだち はなとゆろ・おるすばんのぼうけん』JULA出版局 |
この絵本はスロバキアで大学時代、ベビーシッターのアルバイトをしていた時に、
その家のちびっこたちと一緒に遊んでいるうちに、自然と出来上がりました。
スロバキアは、豊かではありませんが、人々が素朴で、芸術が身近にある国でした。
街にはちいさい画廊が立ち並び、そこには大人だけでなく、子どもたちも気軽に通います。そして何かプレゼントをもらえる時には絵をもらうのです。
すぐちかくには、学校の帰りにお散歩できる森が広がり、おおきなドナウ川がどうどうと流れている。たまに運がいいと、川べりにいるビーバーや、森や街中で野良はりねずみに会える、そんな自然にめぐまれた美しいところでした。
スロバキアでの生活は、日本で常識と教えられていたものが常識ではなく、私が幼いころから抱えていた疑問や問題を、少しずつ薄皮をはがしていくように、取り去っていってくれました。
自分の心に素直であること、思いやりとユーモアで生きること。大切な人・好きなものを常に意識し、感じること。耳をすまし、目をむけること。
わたしが心からの手をのばしてみると、スロバキアの友人たちからも心から手がのびてきて、がっしり握り返してもらえるような、見えない『手』のあたたかさを何度も感じました。
私は、スロバキアの人たちに教えてもらったこの『心の手』と、
何もないところから生み出す想像/創造の遊び。これを大学の集大成として、今の日本の子供たちにも絵本にして見せたいと思ったのです。
この絵本『スロバキアのともだち はなとゆろ・おるすばんのぼうけん』には、スロバキアの人々が日常的につかう呪文や、わらべうたがはいっていて、付録で楽譜がついており歌えるようになっています。
日本とはまた違った独特な音階の歌をマスターして、読み語りをすれば、お話がおわったとき、遠い国スロバキアの風を感じていただけるかと思います。
ちなみに、この絵本は2018年にスロバキアの最も美しい絵本賞(学生部門)を受賞しました。
スロバキア国際児童文学館(BIB)で開催された、受賞作品展 |
残念ながら、あまり知られておらず、書店に置かれているところが少ないのですが、私の知る限りでは、全国のジュンク堂様、貝の小鳥様、てんしん書房様、京都のBALビルの丸善様、絵本のこたち様、絵本屋きんだあらんど様(たまにこちらで働いています。)で絵本を販売してくださっています。(他にございましたら、ぜひお知らせください。)香川県と沖縄の書店にたくさん置いて頂いているという情報も?図書館でも置いて頂いているところがあるようですので、よかったらお手にとってみてくださいね。
最後に、この絵本にでてくる主人公のはなちゃんと、お兄ちゃんのゆろくん。彼らの名前はスロバキア人の名前です。名前をつけるとき、日本にもある名前を、と考えたのですが、「はな」はすぐ決まったものの、男の子の名前は、ミハエルやヨゼフ、マルティンなど、あいにく日本にはなさそうなものばかり。一番まだあるかもしれない「ゆろ」(スロバキアでは、ユライの愛称がユロです。)に決まったのでした。
でも、展示をしていると、実際に「ゆろ」くんという名前の男の子のおばあさんが購入してくださったりも!全国の「ゆろ」くんを探したいところです。
▼『スロバキアのともだち・はなとゆろ おるすばんのぼうけん』
JULA出版局 (読み語り・日本語版)
▼『Domáce dobrodružstvo』(読み語り・スロバキア語版)
『スロバキアのともだち・はなとゆろ -おるすばんのぼうけん-』 JULA出版局 1,400円+税 Amazonでご購入いただけます。 |