ガーデンでとれたリンデン/西洋ボダイジュの花
今まで、何かのタイミングで人生が変わるような、人や場所との出会いがありました。
そういう「時」がくると、いろんな縁が重なり、強い何かに導かれる気がします。
ここ、近江おごとハーブガーデンは、今年の初めに、悲しい思いが続いたことがあり、
心を休めたくて、たどりついた場所でした。
「夏みかんポン酢づくり」のワークショップの情報をみて、初めておとずれ、
夏みかん蒸留体験、手浴、夏みかんポン酢をつくり、ひつじを見てすっかり癒され、
その後、お昼ご飯に立ち寄った場所、月子茶屋で、知らないおじさま方と意気投合。
なんと、そのうちのおひとりがハーブガーデンのオーナーさんだったのです。
ずっとアトリエの場所をさがしているという話をしたら、ひつじの横の建物はどうかと・・・。
私は庭師をテーマに物語を描いているので、思ってもみない夢のような場所で、
とんとん拍子に話が進み、本当に不思議な一日でした。
そして、あとから知ったのは、なんとここには、主人公リパの名前の由来ともなった、
リンデンの木があるのです。リンデンは、私の第2の故郷、スロバキアの国の木。
日本ではなかなか育ちにくいと聞きますが、ここでは気持ちよさそうに枝をゆらし、
リパの友達の野鳥のシーコルのモデルとなった、シジュウカラが飛び交っています。
先日、お掃除のためにガーデンに行くと、ちょうど、リンデンが満開で、
その日はなんと、1年に一度のリンデンの収穫日とのこと。
ガーデンスタッフのYさんが、
「福井さん、リンデンと待ち合わせしていたみたいですね」と、言って、
写真をとってくれました。優しい言葉がしみて、日頃の忙しさも消えていくようでした。
この場所に、導いてくれた、ハーブガーデンのみなさん、そして敷地内の建物を
ご親切にも貸してくださったオーナーさん、そして早くもクラファンで
支援してくださった皆様に、心から感謝し、今後とも良い作品を作り続けたいと思います。
アトリエ&ギャラリー完成まで、どうぞお楽しみに・・・。
2巻『リパとみつばちの庭』のトビラ絵 シルクスクリーン
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